俳優、声優志望の皆さん、
こんにちは、TeRuです。
今日は、
「俳優、声優が使う
泣く演技のコツ」
(初心者編)
について話していきます。
まず俳優、声優とは
「表現者」です。
役の感情、心情を
台本から読み取って
表現する、具現化するのが
俳優、声優の仕事。
これはあなたも
理解していると思いますが、
これが実は落とし穴です。
感情を表現することが仕事
と考えてしまっていると、
一生懸命、感情を解放しようと
してしまいませんか?
解放しようとしてしまうと
普段絶対に自分ではやらない
おかしな行動を
演技の中でやってしまいます。
怒ってることを表現するために
「大げさに眉間にシワを寄せ
ほっぺた膨らませて
足で地面叩いてるとか」
こんなの5才児です。笑
でも、初心者さんほど、
こういった感情解放を
しすぎてしまうケースを見ます。
つまり僕が言いたいのは
「普通、人間は、
感情を表に出そうとはしない」
ということです!
イラッとしたり、怒ってても、
相手にそれがバレないよに
表面では愛想良くしてることって
ありませんか?
大人になるにつれて
感情を抑えるという
「理性」が働くようになります。
では、今日の本題である
「泣く演技」については
どう考えられるでしょうか?
シンプルに、理性が働いていれば
「他人に泣いてる姿見せたくない」
と思うのが普通だと思います。
ですが、演技となると
・大声出して泣く
・顔をぐしゃぐしゃにして泣く
リアルではめったにお目にかかれない
豪快に泣く人を表現してしまいがちです。
これもまた5才児ですね。笑
なので、演技しよう、
表現しよう、感情を見せよう!
と考えてしまうと、
誇張表現になり、
5才児見たいに
なってしまうということです。
「じゃあ、泣く演技は
どうしたら正解なんですか?」
という部分ですが、
以下の流れを意識してみてください。
① キッカケがあり、泣きたくなる
② でも人前で涙見せたくない
③ 我慢しよう
④ でもじわじわ溢れてくる
⑤ 止めようとしてるけど、止まらない
⑥ 一粒、二粒、涙が出てきてしまった
⑦ もう無理だ、泣いてしまおう
といったように
人の前に泣くという結論に行くには
大きく分けても、7ステップあると思います。
人の泣く演技を見る時、
自分が実際に演技をする時は、
ぜひ、意識してみてください。
もちろん、役(キャラ)によって、
泣き方、泣く姿、キッカケが
変わって来るケースもあるのですが
それは中級編かなと思います。
追記:
そういえばよく
「感情を出せ!」と
指導されるケースを見ます。
今日の話から行くと、
感情を出せ=5才児なれ!
と言っているのと同じなので
あまり良い指導とは考えられないです。
ですが、稽古でも現場でも、
そういった指示が出てるなら
「自分が思っている以上に
大げさに表現してみる」
ということは必要です。
感情の「量」が
0%から100%あるとして、
60%位の量で表現してると思ってても
実は10%程度しか出てない時はあります。
そんな時に監督は、
「もっと感情出せ!」と
いうのだと思います。
この0%感情、100%感情は
使えるテクニックです。
一つのセリフに対して
0%の感情でいうパターン
100%の感情でいうパターン
を繰り返し、
一番、そのセリフに
適切な感情の量を見つけることが
できるんです!
ぜひ、今日の話と合わせて、
やってみて下さい~。
では、ありがとうございました。
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