俳優が読解力を磨くための6つの視点

こんにちは、TeRuです。

今回は「読解力」について解説していきます。

 

というのも、こんな質問をもらいました。

 

要するに

「読解力が上がる良い小説ってなんですか?」

と聞いています。

 

俳優に必要なスキルとして

「読解力」というものがあります。

読解力の重要性が分かってるのは素晴らしいですね。

 

読解力というのがなければ、

俳優として売れません。

 

なぜなら、素晴らしい表現力があっても

読解力がなければ「台本が読めない」ので

使い物にならないわけです。

 

怒りの演技がどれだけ良くても

どのシーンで怒りが表現をするのか

台本から読み取れない俳優は大変です・・・。

 

今日の記事を読んでしっかりと

読解力を磨けるようになって下さい。

 

読解力を磨くためのオススメの小説

 

さて、肝心の質問に対する僕の回答ですが、

読解力が磨ける小説は「ない」です。

 

はい、「ない」、です。

 

期待を裏切ってしまったらごめんなさい。

でも、小説をいくら読んでも

読解力というのは磨かれないでしょう。

 

読解力というのはがむしゃらに訓練して

身につくものではないからです。

 

筋トレならひたすら数をこなせば

成長するかもしれませんが、

読解力などの目に見えない「感性」を磨くには

「意識」や「視点」などが必要なのです。

 

読解力の場合は

小説をどんな「視点」を持って読むか?

が大事になるわけです。

 

絵もそうだと思います。

絵を見る「視点」を持つことで

初めて上達の一歩を踏み出せるのです。

 

「視点」を持たずに小説をたくさん読んでも

読解力を磨くための訓練にはならないことを

覚えておいて下さい。

 

もしいま「視点」を意識せずに

小説を読んでたらそれはただの娯楽です。

楽しんでいるだけです。

 

もちろん物語を読むことに慣れるとか

いろんなメリットはありますが

「読解力」という観点からすると

あまり意味がない行為です。

 

いまから「視点」について

解説していくので、

まずは知ってください!

 

視点を意識して読むことで

読解力が磨かれていくでしょう。

 

読解力が磨かれる「6つ視点」とは?

 

読解力を磨くために意識してほしい視点は

6個あります。

 

最初は多くて戸惑うかもしれませんが、

それこそたくさん視点を意識して読むことで

慣れていきますし、最終的には無意識に

視点を使いこなすことが出来るようになるでしょう!

 

では、解説していきます。

 

1:登場人物と場面を読み取る

 

まず初めに、

その場面の登場人物は誰なのか?

を全員把握しましょう。

 

ここでは登場人物の「特徴」を掴むことも大事です。

 

年齢、性別、職業など

具体的にイメージを作れるように

序盤は集中して読んで下さい。

 

小説の場合は直接、説明文が入ってる場合が多いです。

 

そしてその場面の「場所」はどこなのか?

 

特に「いつ・どこで・だれが・どうした」の部分は

読み取らないと、

小説を読んでいてイメージを作れないでしょう。

人物の様子や言動から「状況」も把握すること!

 

2:心情を読み取る

 

「心情=気持ち」です。

感情と言ってもいいでしょう。

 

文章の中で

心情を直接表現している場合もあるし、

人物の言葉・行動・様子から

読み取れる場合もあります。

 

心情を読み取るときは

「なぜその心情になったのか?」

という理由も読み取りましょう。

 

必ず「理由」があります。

理由がないのに怒ったり、泣いたりしてる人はいません。

理由を探しておきましょう。

 

理由を考える癖を持たないと、

あなたが演技をする際に

自分がなぜこの表現をしたのか?を

理由もないままやってしまう原因になります。

 

演出家、監督さんから

「お前、なんでその表現になったの?」

と聞かれることはよくあります。

 

そんな時に

「いや、なんとなくこんな感じかな・・と」

みたいな返事をしてたら怒られます。笑

もしくは呆れられるか。

 

必ず理由があるので読み取りましょう。

 

3:心情の変化を掴む

 

現状の心情を読み取りつつ、

物語が進むなのでの

「心情の変化」を読み取りましょう。

 

気持ちがどう変わったか?ですね。

 

変化は行動や様子から読み取れます。

登場人物のひとつひとつの行動に対して

「なぜそのような行動をしたのか?」を

考えるようにするとみつかります。

 

小説だと答えが書かれていますが、

台本だと書いてないので大変ですよー!

 

出来ごとや状況の変化に注意しながら

読んでいくといいでしょう。

 

ここでも「理由」が大切です。

理由というは「キッカケ」ですね。

心情が変わった「キッカケ」はなにか?

 

心情、人物の気持ちが変わるには

必ず「キッカケ」があるので

それをみつけて下さい。

 

例えば、

 

「絵を書いてみたらうまく書けなかった」

けれど友達に

「とても個性的な絵だね!」と褒められた。

 

分かりやすいですが、

 

うまく書けないという「理由」から

ちょっとふてくされた気持ちになっている状態

 

友達に褒められたという「キッカケ」から

嬉しい気持ちになっている変化

 

こんな感じで文章の中に「キッカケ」が

書かれているはずなので読み取りましょう。

 

4:表現・情景を読み取る

 

小説を読んでいると

特徴的な表現に出会います。

 

「まるで〇〇のようだ!」とか

人間を人間以外で表すことです。

 

こういったのを「比喩」と呼ぶので

覚えておきましょう!

 

比喩をどう捉えるのか?は

考えたり、調べたりしてみて下さい。

 

ここを分からないから適当に読み飛ばすと

読解力は上がりません。

 

例えば

「彼は蛇に睨まれた蛙のようだった」

という表現。

 

「蛇に睨まれた蛙」という比喩の意味わかりますか?

蛙は蛇に睨まれると、ビビって動けなくなるんです。

これは現実の話ですよ。笑

気になったらYouTubeで動画みてみて下さいね。

 

つまり、「彼」は動けない

状況にいるということが読み取れます。

 

でも「動けない」とは書いてないわけです。

「蛇に睨まれた蛙」と表現されてるわけですね。

意味を知らないと、なんのこっちゃ分からない。

 

あとは、「擬声語・擬態語」です。

犬は「ワンワン」と鳴きますし、

雨は「しとしと」降ります。

こういった表現にも慣れていきましょう。

 

次に「情景」についてですが、

情景とは「人間心理を表現」しています。

 

心の中がいまどういった状況になっているか?

役を演じる際にはこの部分が大事になります。

 

役の心の中と、

自分の過去にあった同じような場面を組み合わせ

心をリンクさせることで

リアルな表現をすることが可能になります。

 

例えば「頭の中が真っ白になった」というのは

1人でどうしたらいいか分からない(不安、心配)などを

表現しているでしょう。

 

僕も20歳の時に、

100人の前でプレゼンのする事になり、

いざみんなの目の前に立つと、

準備したシナリオが一気に吹き飛びました。

 

必ずしも小説の登場人物と

全く同じ経験をする必要はなくて、

「同じような心理になったこと」を

自分の過去から探せるようになってください。

 

そうすれば自然と空気感が生まれて

いい表現になっていくでしょう。

 

わざとらしい、嘘っぽい演技とは、

心の準備ができてない状態で

泣こうとしたら怒ろうとしたりすると

起きる現象です。

 

5:人物像を掴む

 

人物像は

「その人物の外見や内面と特徴を表したもの」

になります。

 

これは、その人物の行動から読み取ったり、

周りの人物の言葉に注目することで

掴むことができるでしょう。

 

「彼はとても努力家である」

「子供の時から色んなものに興味を持つ人間だった」

こんな感じです。

 

「努力家」という言葉があればそのままですが、

 

「毎日朝5時に起床し1時間のランニングへ

僕はこれを1年間続けたみせた」

 

と書いてあったら

あ、こいつ努力家だな!って掴めますよね。

こういった行動からも読み取りましょう。

 

6:作者の伝えたい言葉を読み取る

 

作者の伝えたい言葉、もしくは

「メッセージ」を読み取りましょう。

 

物語の「主題」を掴まないと、

物語全体を通して、

作者はなにを訴えたかったのか?

本当の意図がわからないまま終わります。

 

「この作品を通して世の中に伝えたいこと」

必ずあるはずなのです。

 

特に「主人公」の思いや変化(成長)に

その思いが込められていることが多いです。

 

小説を一冊読んだら必ず

「この作家は僕らになにを伝えたかったのだろう?」

と考えるようにして見え下さい。

 

テーマや、コンセプトが存在しているはずです。

考えたら調べるようにすることも大事です。

 

他の人がどう思ったのか?

もしくは作家のインタビュー記事を読むのも良いです。

 

なにか1つ答えをみつけるようにしてください。

その積み重ねが自分の価値観や感性を磨きます。

 

俳優としての読解力は気持ちを読み取ることが1番大事

 

まとめると

1:登場人物と場面を読み取る

2:心情を読み取る

3:心情の変化を掴む

4:表現・情景を読み取る

5:人物像を掴む

6:作者の伝えたい言葉を読み取る

 

この6つの視点を取り入れて

小説を読んでいくことで、

読解力が身についていき、

台本も読み取れるようになります。

 

冒頭でも言いましたが、

そのシーンの役の心情を読み間違えると

いい表現をしたもそれは間違いになります。

 

6つの視点を持って

小説をたくさん読むことで、

色んな言葉の表現に

出会う事ができるはず。

 

分からない言葉や表現が出てきたら

必ず調べたりすることも必須です!

 

毎回、丁寧に考えていくことで

「思考力」が身につくので、

結果としてそれが「読解力」になるでしょう!

 

ぜひ、頑張ってくださいね!

 

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